競馬予想

馬体・パドック

競馬では、レース前にパドックというところで、出走馬が周回してファンの前に姿を見せる時間があります。
ファンは、これからレースをする馬を観察し、馬の体調のチェックをすることができます。

ただ、専門家でもないかぎり、パドックでいくら馬を観察しても、その良しあしを判断するのは、かなり難しいことです。
毎日その馬を見ていなければ、調子の良しあしなどわかりません。

15世紀のイギリスの文献に、良い馬の見分け方が残されていました。
それは、男の特徴(誇り、勇気、逞しさ)と女性の特徴(美しい髪、よく動く唇、豊かな胸)を兼ね備え、キツネの特質(短い耳、美しい尾、軽快な足取り)、 ウサギの特質(大きな目、形のいい頭、すばやい跳躍)、ロバの特質(まっすぐ伸びた脚、強いあご、丈夫な骨)を持っている馬こそが、良質の馬だそうです。 500年以上も前から、馬の良しあしの判断は、とかく難しいものなのです。

しかし、だからといってパドックをまるっきり無視して馬券を買うと、後で痛い目を見ることもあります。
パドックでしかわからない事実というものも、たくさんあるのです。

断然の1番人気だった馬が、パドックに入ってきたとたんに暴れ出したことがありました。
何が気に入らないのかわかりませんが、パドックを周回中ずっと怒ったような感じでイレこみっぱなしでした。

おそらくパドックを見ていたファンは、なんでこの馬が1番人気になっているのかほくそ笑んでいたことでしょう。

また、こちらも断トツの1番人気の馬が、パドックを周回中に突然と寝転んでしまったこともありました。
どちらのケースも、その馬はレースで惨敗を喫してしまいました。

このような、誰の目にも明らかなくらいの特徴があればいいのですが、たいていの場合はそうではありません。
はじめてパドックを見る人にとっては、どの馬も大差なく見えてしまうことでしょう。

まず、パドックで良い馬を探そうとすると、まず不可能です。それより、調子の悪そうな馬を見つけるほうが、まだ簡単です。
ただし、これも馬の個性によってまちまちであるのが本音で、馬を比較するためには同じ馬の過去のパドックと比較して、はじめて本当の長子の良しあしが判断できるのです。

これを前提に読んでいただきたいと思います。
それでも、たいていの馬に当てはまる調子の悪い兆候というものがあります。

それらの一例を列記してみましょう。

ゼッケンの下の白い泡のようなものが見える

これは、馬が汗をかいて、時間の経過とともに白く変化したものです。こういった馬は要注意です。
馬は、1種類の汗をかきます。良質な汗と、そうでない汗があります。良質な汗というのは、水のようにサラッとしていて、すぐに引きます。

この汗は、時間が経過しても白くなったりしません。
この汗は、白くなる汗とは逆に、体調の良い馬も大量にかくことがありますので、まったく気にしなくていいでしょう。

問題なのは、前者の白くなってしまった汗です。
これは、その馬がイレこんでいる証です。

レースに行って折り合いを欠くか、まったく走る気を見せないか、いずれにしても悪材料です。
とくに、その馬の鞍上が初騎乗の騎手だったり、若い騎手だったりすると、ほぼ自滅します。

馬の目が黒目がち

これはよくみないとわかりませんが、黒目がちの馬はイレこんでいることが多いです。
これにプラスして、発汗していたり、動きがチャカチャカしていたりすると、その馬の好走はほぼ絶望的です。
ただし、黒目がちの馬は、やる気になっている可能性もあるので、そのほかの動きや仕草に注視してください。

パドックでもっともやってはいけないことが、他馬との比較です。
新馬せんや2歳、3歳戦では、他馬との比較も必要になってきますが、古馬戦では他馬との比較は無意味です。

まず、他馬との比較で調子の良しあしはわかりません。
下手をすると、馬格の良い馬や毛づやの良い馬と見比べてしまって、調子が良いにもかかわらず良く見えなくなってしまうこともあります。

ステイゴールドがドバイシーマCに出走したとき、その小柄な馬体から、現地のホースマンたちはステイゴールドを軽視していました。
それは、他馬と比較してステイゴールドの馬格が劣っていたからにほかなりません。

しかし、結果はステイゴールドが見事に優勝してみせました。
このように、プロでさえ、他馬と比較してしまうと、その馬の見極めを誤ってしまうのです。

サブコンテンツ

このページの先頭へ