競馬予想

調教

強い馬が常に勝つのであれば、競馬の予想はこれほど簡単なものはありません。
ディープインパクトだってオルフェーヴルだって負けます。

持てる能力のすべてを出し切れない場合があります。
そのひとつに、体調が悪かったということが挙げられます。

敗戦コメントにも、「まだ体調が万全でなかった」とか「ここを叩いて次走は良くなる」といったものを読んだ人もいるのではないでしょうか。
出走馬の体調は、日々行われる調教によって左右されます。

体調が良ければ、たとえ能力が劣っても、体調の悪い強い馬に勝つことがあります。
馬の体調を把握することは、とても重要なことです。

そして、その体調の良しあしは、調教を見ることでわかります。
新聞には、レースごとに各出走馬の調教時計が掲載されています。

調教場所、時計、調教に乗った人、追い方、併せ馬の状況など、細かく記載されています。
ここで間違いやすいのは、出走馬同士の調教時計を比較することです。

この間違いは意外と多くの人がやっていて、なかにはプロの予想家までも「いちばん調教時計が速いから」なんて理由で馬券を推奨していたりします。
しかし、他馬との比較はほとんど意味がありません。

もっとも重要なのは、その馬の過去の調教との比較です。
馬によっては、調教ではまったく走らない馬もいるし、逆に調教だけはやけに走る馬もいます。

ダイタクヘリオスという馬がいました。
G1を2勝し、重賞7勝した名馬です。

この馬は、調教ではちっとも走らないくせに、本番のレースでは見違えるように走り出すというクセ馬でした。
おそらく、ほとんどのレースで、他馬と比較したら調教時計の遅い部類に入りました。

それでも、ダイタクヘリオスはきっちり勝っています。
たとえ調教時計が遅くても、ダイタクヘリオスにとっては好調だったのです。

このように、調教は他馬と比較するのではなく、その馬の過去と比較すべきなのです。
それに、調教は調教師によってもやり方が違います。

遅い時計を何本も出して仕上げていく人もいるし、ビッシリ追いきって一気に仕上げる人もいます。
そうした調教師による違いも、把握しておかなければなりません。

また、新聞に掲載されている調教時計は、記者が自身でストップウォッチを押して計測しています。
なので、ストップウォッチの押し方ひとつで、多少の誤差が出ます。

したがって、細かすぎる数字に神経質になることはありません。
好走したときの調教時計より、0.1秒遅いから不調、などということはありません。

また、走った位置や追い方、併せ馬の有無によっても時計は違ってきます。
調教欄に掲載されている調教時計の最後に、たいてい丸付きの数字が載っています。

これが、馬の走った位置を表しています。
②とあれば内側から二分どころを走ったという意味で、⑨なら外柵沿いを走ったことになります。

外側を走れば時計がかかることになります。
追い方とは、「馬なり」「軽目」「強目」「一杯」の4つで表記されます。

「G前一杯」なら、ゴール前の1Fあたりから、最後だけ一杯に追ったということです。
同じ時計なら、軽い追い方で出したほうに価値があります。

ただし、それは同じ馬で比較した場合です。
体調が悪いときには、どんなに一杯に追っても良い時計は出ません。

調教をする場所によっても、時計は当然違ってきます。
芝コースで追うのと、ダートコースで追うのでは、芝コースのほうが時計は速くなります。

また、坂道やウッドチップコースなどの場所もありますし、調教当日の天気によっても時計は違ってきます。
雨が降っていれば、芝では時計が出ませんが、逆にダートでは時計が速くなります。

出走馬1頭ずつの調教をチェックするのは、はっきりいって面倒くさいです。
ですので、せめて自分が買おうとしている馬だけでもチェックするようにしましょう。

そうしていくうちに、調教を見るのに慣れてきます。
最初の段階では、通常通りの調教なのか、いつもとは違う調教なのかだけでも確認してください。

そして、いつもと違う調教をしている場合、なぜ違う調教をしているのか考えてみてください。
いつもは最後だけ一杯に追っているのに、今回は前半から飛ばしている馬がいたら、その理由はなんでしょうか。

調教で騎乗した人間との折り合いが悪かったかもしれないし、太目が解消していないのかもしれません。
また、いつもは調教助手が調教しているのに、今回は騎乗予定の騎手が調教していたりすることもあります。

この場合、リーディング上位の騎手であれば、騎乗する馬の体調を自分で確認したい場合が多く、勝負がかっていることもあり要注意です。

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