競馬予想

コメント

コメントとは、新聞に掲載されている出走各馬の厩舎関係者によるコメントのことです。
また、レース終了後には、その敗戦理由や勝てた理由なども語られます。

こうしたコメントを一切無視して馬券を買う人もいますが、何かしらの判断材料にしている人も多いです。
ここでは、コメントの上手な使い方について書いておきます。

まず前提として、関係者のコメントはファンに向けられたものであると同時に、馬主に向けられたものであるということです。
敗戦コメントでは、馬主が納得してくれるようなコメントをしますし、レース前のコメントは基本的に勝てそうなコメントをします。

馬主が気分を害するようなコメントはしません。
かつて、サンエイサンキューという馬の主戦騎手をしていた田原騎手が、あるレース前に「今回は勝てないよ」とコメントをしたことがあります。

それがG1レースだったこともあって、このコメントに批判が殺到しました。
陣営が勝てないと断言する馬をレースに使うなんて、公明正大を標榜する日本競馬にあってはならないのではないかと。

なんとも日本らしい話です。
田原騎手は、サンエイサンキューの体調について正直にコメントをしただけなのに、JRAなんて謝罪会見まで開いていました。

馬鹿げた話なのですが、競馬社会とはそういうものなのです。
だから、陣営は、たとえ勝てなそうなレースでも、正直に勝てないでしょう、とはハッキリ言いません。

負けた場合の言い訳をそれとなくコメントします。
ただ、競馬は負ける場合のほうが多いですので、その言い訳はマンネリ化します。

アメリカのデズモンド・モリス氏は、競馬で負けたときの言い訳をパターン化しています。
そのいくつかを紹介してみます。

「レース中にほかの馬にぶつけられた」
「出走馬が多くて馬が窮屈に感じた」
「出走馬が少なくて馬がレースを忘れた」
「レース間隔があきすぎていた」
「レース間隔がつまりすぎていた」
「競馬場までの長距離輸送がこたえた」
「騎手がミスをした」

日本でも聞かれるコメントです。
もう半世紀も前から、競馬で負けた言い訳というのは変わっていません。

負けたときに、いつも同じような言い訳をしている厩舎では、コメントそのものに信ぴょう性が持てませんので注意しましょう。
また、レース前のコメントと敗戦コメントに整合性がない場合も、その厩舎のコメントは鵜呑みにしないようにしましょう。

たとえば、2013年のスプリンターズSに出走していたマジンプロスパーのコメントを紹介します。

レース前コメント
「キーンランドCを使うつもりでしたが、ここ一本に切り替えました。緩めたわけではないので、いい感じになってきました。今週もテンから行く気を見せて、態勢は整いました」

レース後の敗戦コメント
「やはり間隔があいて一頓挫あったので、その分(の負け)だと思います。CBC賞を勝ったときと比べると、仕上がりもそこまでいってませんでした」

レース前では仕上がり万全といっておきながら、負けたら実は仕上がっていなかったというコメントです。
こうしたコメントの整合性のなさは、なにもマジンプロスパーに限ったことではなく、日常茶飯事で聞かれます。

こうした厩舎のコメントは、話半分で本当に参考程度にしておきましょう。
さて、話を元に戻します。

コメントの上手な使い方ですが、それはコメントを蓄積していくということです。
この作業をやっている競馬ファンは、意外といません。

面倒くさいですから。
しかし、コメントを蓄積していくと、意外な穴馬を発見したり、危ない1番人気馬を見つけることができます。

たとえば、レース当日が雨予報の場合、レース前コメントや敗戦コメントには、重馬場に関するコメントが多くなります。
だからといって、雨予報の前に必ず重馬場に関するコメントがされるわけではありません。

そんなとき、以前にされた「重馬場は割り引き」なんてコメントを蓄積しておけば、その馬が重馬場に出走してきたときには、いつだって注意を払うことができます。
ほかにも、右回り、左回りに関するコメントや、気性に関するコメント、距離適性に関するコメントなどは、後々役に立つことが多いコメントです。

また、2歳馬や春先の3歳馬のコメントには、厩舎の期待度がコメントに現れます。
それを蓄積していると、秋になって人気のない期待馬が見つかったりします。

ほかにも、その馬の個性がコメントされたりします。

たとえば、天皇賞(春)を勝ったフェノーメノが宝塚記念に出走してきたときのコメントに、「牝馬を気にするので、周りにジェンティルドンナがいないといい」という コメントがありました。

成績を見返してみると、フェノーメノが勝った重賞には、すべて牝馬が出走していません。
2着だったダービー、天皇賞(秋)にも牝馬は出走していませんでした。

そして、負けた宝塚記念とジャパンカップには牝馬が出走しています。
今後、フェノーメノが牝馬と一緒のレースに出走してきたら、ちょっと注意してみましょう。

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