競馬予想

タイム

競馬にはタイムがつきものです。
走破時計や調教時計、上がり3ハロンやテン3ハロンなど、あらゆる場面でタイムが使われます。

ここでは、走破タイムについて考えます。
新聞には、勝った馬でも負けた馬でも、そのレースにおける走破タイムが書かれています。

競馬は1分から、長くても3分くらいの勝負です。
そのなかで、コンマ何秒というさらに短い時計差を争っています。
通常の感覚だったら、そんな小さな差に神経質になることはないと思われるかもしれませんが、競馬に限っては、そのコンマ何秒差という小さな差がとても重要になります。

しかし、新聞に書かれている走破タイムを、単純に比較するだけでは意味がありません。
同じ距離の走破時計であったとしても、コースも違えば馬場状態もレースのペースも違います。
競馬は、たとえ同じメンバーで同じコースを走っても、必ず違う結果になるといわれるほど、とても繊細なものなのです。

なので、走破タイムを比較するときにはかなり神経質にならざるを得ません。その違いを追及したのが、いわゆる「タイム指数」と呼ばれる予想法になりますが、 それについては別のページで改めて書いておきます。

ここでは、単純に走破タイムについてだけ書くことにします。
たとえば、同じ芝1200mで、Aという馬が1分8秒0の走破タイムで1着。
Bという馬は、1分7秒0の走破タイムで5着だったとします。

この場合、次に両馬が芝1200mに出走してきたとき、どちらも同じタイムで走ればBの馬が勝つことになります。

しかし、そうは問屋が卸しません。
こんなに単純な比較で勝ち負けがわかるのであれば、競馬はとても簡単なギャンブルになります。
こうした比較通りにならないから、競馬予想は難しいのです。

走破タイムは、走るコースやペースによって毎度毎度違います。
また、馬によっては速いタイムで走ったときに好成績を残せる馬と、遅いタイムで走ったときに好走できる馬がいます。

そして、本質的には、前者の速いタイムで好走できる馬というのは、遅いタイムになったときに凡走してしまい、逆に後者の遅いタイムで好走できる馬は、 速いタイムのときに凡走します。
ですから、その馬の個性というものも十分に考慮に入れなければなりません。

そして、今回予想するレースでは、走破時計が速いのか遅いのかを予測しなければなりません。
もっとも単純な差は、函館競馬場の芝レースです。
函館競馬場と札幌競馬場の芝は洋芝と呼ばれ、葉の密度が濃いため、ほかの競馬場で使われている野芝よりパワーを必要としてタイムが遅くなります。

つまり、函館競馬場と札幌競馬場では、どんなに馬が頑張ってもタイムが出ないのです。
この2つの競馬場で、走破時計の速いときに好走する馬が走っても、良い結果は得られません。

なぜなら、こうした馬たちは、本質的には遅いタイムで凡走することが多いからです。
オープン馬ともなれば、絶対能力の差で勝ってしまうこともありますが、条件戦ではほぼ馬群に沈みます。

函館競馬場や札幌競馬場とは逆に、タイムが速くなる競馬場もあります。
代表的なのは、新潟競馬場と小倉競馬場です。
こちらは、函館競馬場や札幌競馬場とは逆に、速いタイムで好走できる馬を狙うのがセオリーです。

それでは、わかりやすい例を挙げてみましょう。
2013年6月15日に函館競馬場で行われた第12レース湯川特別です。
このレースで勝ったのは、10番人気のキタサンパイロットでした。

キタサンパイロットは、近5走の成績が7着、10着、7着、3着、10着と凡走を繰り返しており、成績だけを見るとちょっと狙いづらい馬です。
ですが、キタサンパイロットが走ったコースも合わせてみると、小倉競馬場と新潟競馬場のレースで10着です。

7着に敗れたのは、京都競馬場と福島競馬場で、京都競馬場は比較的速いタイムが出る競馬場です(各競馬場の特徴については別のページに書いてあります)。

キタサンパイロットは、速いタイムで凡走するタイプであることがわかります。
そして、タイムの遅い函館競馬場に替わって激走しました。

ちなみに、このレースで1番人気だったテーオーレジェンドは9着に敗れました。
この馬の成績を見ると、近5走のなかで小倉競馬場で2着、京都競馬場で2着と、速いタイムが出るコースで好走しています。

つまり、テーオーレジェンドにとっては、遅いタイムしか出ない函館競馬場に替わったことはマイナスだったというわけです。

新聞紙上で予想をしている評論家たちのなかにも、単純に勝ちタイムが速かったからという理由で推奨馬に挙げていたりします。
実際、湯川特別でテイオーレジェンドの走破時計が、ほかの馬より優秀だからという理由で本命を打っていた人もいました。
こうしたテキトーな予想に騙されず、走破時計は自分自身でチェックしましょう。

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